自動売買ツール配布詐欺の秘密を暴く

ワイミーです。

今回は自動売買ツール業界にはびこる詐欺について切り込んでいきたいと思います。

自動売買って何?と言う方は前回の記事をご覧ください。

自動売買詐欺。

と言うのも自動売買ソフトには悪質なものが多いんですよね。

お金欲しさに適当に作った粗悪な製品を売りつけるような事例から…
もっとひどいケースもあります。

そういった自動売買ツールを掴まされると、
見る見るうちに資金が溶けていき即終了、となります。

悲惨な事態を防ぐためにも、
自動売買ツールについて最低限の知識は身に付けておきましょう。

なお、この業界の実態について、
ここまではっきりと暴露しているブログもなかなか無いと思いますので、
自動売買の詐欺業者は良く思わない記事となっております。

よって詐欺業者の方はここで戻るボタンを押してください。

では業者の方がいなくなった所で始めて行きます。

最悪この記事が消える可能性も無きにしも非ず。
悪質な自動売買ソフトに騙される事を防ぐためにも、
時間があれば今のうちに読んでおいて下さい。

という事で、早速行ってみましょう。

ネットに存在する自動売買ツールの実情

ネット上では有料無料問わず、様々な自動売買ツールが提供されています。

大手の市販サイトから購入できる自動売買ツールもあれば、
紹介制になっていて普通では入手できないクローズドな自動売買ツールもあります。

で、それらの自動売買ツールにひっくるめて言える事は、

「ネットに転がっている自動売買ツールは有料、無料問わず殆どが勝てない」

という事です。

とくに「勝率90%!」「最低月利60%!」
みたいなものには注意が必要。

自動売買をかじっていれば、
上記のような文言はSNS上などでよく見かけますが、
そういった煽り文句に慣れていない初心者の方は気を付けてください。

そういった自動売買ツールは大体が誇大広告ですので、
鵜呑みにすると痛い目をみます。

詳しくは後述しますが、
そもそも「最低月利」や「勝率〇〇%」
と言った数字はあやふやなものですので信用しないでください。

そのような再現性のない自動売買ツールを見極める為にも、
「正しい情報を見極める目」を持つ必要があります。

そしてこれは自動売買に限った事でもありません。

投資詐欺の常套句

そもそも投資や資産運用の分野においては、特に詐欺が多く、
ネット上に限らずリアルでも、昔から様々な手口の詐欺が蔓延しています。

そういった詐欺業者にとっては、投資や資産運用に興味がある初心者
が格好のターゲットになります。

いくつか例を挙げてみますが、

・セミナーに参加したら明らかな投資詐欺だった
・友人の紹介で投資を始めたらマルチ商法だった
・マッチングアプリで出会った人が怪しい資産運用の話をし出した
・ネット広告で投資の情報商材を買ったが大損した

こういった内容は、投資経験が無くても耳したことがあるかもしれません。

この他にも様々な方向から、
投資の知識に疎い初心者を騙そうとしてくるケースがあり、
正直挙げ出すときりが無いほどです。

よってもしあなたが投資や資産運用に興味があっても、
「何が正しくて、何が偽物なのか」を見極められなければ、
こういった詐欺に会うリスクが付き物となります。

そういった詐欺を見極めるために、まず確実に言える事は、

「投資に絶対は無い」

という事です。

100%損はしない、なんてことはあり得ません。

なぜなら未来を100%の的中率で予測する事は出来ないから。

もしそんな方法があれば、みんなが億万長者ですよね。

「絶対損はさせない」
「この投資に乗ってみないか?」


などの甘い言葉は信じてはいけません。

「そんなのに引っかかる人が居るの?」と思われるかもしれませんが、
事実として被害を受ける人が大量に存在しているのが、この業界の実態なんです。

だからこそ昔からこういった類の詐欺が無くならない訳ですよ。

ですので、そういった詐欺に巻き込まれない為にも、
正しい知識を身に付けて正しい判断ができるようにならなけばいけません。

そしてこれは自動売買という分野にも言えるのです。

自動売買ツールを使った詐欺

自動売買業界においても詐欺は蔓延しています。

この自動売買ツールに関する詐欺については、
有料・無料問わず存在していると上で述べましたが、

ここからは、有料ツールと無料ツール、
それぞれの詐欺について詳しくお伝えしていきます。

まずイメージしやすいのは有料ツールの方だと思いますので、こちらから解説します。

有料ツールの詐欺

まず有料の自動売買ツールを手に入れる場合、
大手の市販サイトから購入する事ができます。

その価格は大体が数万円と言ったところ。

そして、大手のサイト以外でも、
法人サイトやSNSを通して直接販売されているツールもあります。

中には10万円~100万円以上の高額な価格で売られているツールも存在します。

詐欺業者にとっては、そういった高額な自動売買ツールを売りつける事で
金儲けになる、という事は想像しやすいですよね。

つまり、有料で販売されているツールの場合は単純に、
その代金が業者のふところに入る、という事が分かりますね。

一方で、最近は無料で提供されている自動売買ツールの場合も、
詐欺であるケースが見受けられるようになってきました。

「ん?無料なのにどうやってお金を取るの?」

と言う疑問が浮かんだかと思います。

その答えを今からお伝えしていきます。

無料ツールの仕組み

まず詐欺系の自動売買ツールに限らず、
優良なツールも含めて無料で提供されている事自体が疑問だと思います。

一般的な業者にとっても、
自動売買ツールを販売する事で利益が得られなければ、会社としてやっていけない訳です。

ではどうやって利益を得ているのか。

それを説明するために、登場人物を3人用意します。

・トレーダー
・自動売買ツール会社
・証券会社

この3者です。

で、自動売買ツール会社はどのようにして利益を得ているのか。

結論から言うと、

「トレーダーが取引の為に支払う手数料の内いくらかを自動売買ツール会社が受け取る」

という仕組みになります。

この手数料というのは、
トレーダーが証券会社の口座を使って取引を行うために、
証券会社に対して支払う手数料の事です。

この手数料は、まず証券会社の収入源となっています。

そして自動売買ツール会社は証券会社と提携を結ぶことで、
手数料のうちいくらかを貰う代わりに、
その証券会社の利用者を増やして取引を活発化させるというメリットを与えます。

つまり、自動売買ツール会社⇔証券会社でWINWINな関係が発生しているのです。
これは詐欺に限らず無料ツールならば同じシステムです。

またトレーダーが支払う手数料というのは、
売買するたびに支払うものですので、
自動売買ツール会社にとっても継続的な報酬が発生する事になります。

つまり利用者がトレードするたびに、自動売買ツール会社に報酬が入るという事です。

さらに自動売買ツール会社としては
紹介したトレーダーが取引を行えば行うほど、
その売買取引量に比例して報酬も大きくなっていきます。

よって利用者の取引が増えると、自動売買ツール会社の報酬も増える事になります。

だんだん分かって来たのではないでしょうか。

つまり悪質なツール開発業者からすれば、

「利用者の利益を度外視してでも、とにかく大量の取引を行うツール」

を提供する事で、より多くの報酬が得られる訳です。

その心理としては「自動でバンバン取引させて儲けよう」という考えですね。

よって、以下のような手口になります。

1、リスクを無視して、とにかく取引の回数を重ねる自動売買ツールを作成
2、誇大広告でおびき寄せ、無料で使わせる
3、ユーザーがトレードするたびに報酬が発生する

お分かりいただけるでしょうか。

無料のツールだとしても、
詐欺業者にとっては金儲けになる一方で、
我々利用者から見れば、あっという間に資金が溶けていく

悪魔のような自動売買ツールになりうるという事です。

ではその資金が溶けていく仕組みを、具体的に説明していきます。

無料自動売買ツールで資金が吸い取られる仕組み

無料ツールの中で、詐欺的なツールに多いのが
「ナンピン・マーチン系」と呼ばれるタイプのツールです。

というのもこのナンピン・マーチン系のツールが、
取引回数と取引量を稼ぐのにもってこいの手法なんですね。

よって無料配布のツールで儲けたい悪質な業者が、
これを好んで利用しているという訳なんです。

実際インターネットで自動売買ツールを探していると、

「ナンピンマーチンゲールは勝率100%!」

など言う恐ろしいウソ話がSNSやブログの至る所に溢れかえっています。

そういったナンピン・マーチンゲール系の粗悪なツールを使ってしまうと、
どんどん取引を重ねられて、みるみるうちに資金が溶けていく事になります。

場合によってはたった数日で資産がゼロになる事も。

という訳で、ここからはナンピン・マーチン系の仕組みについて解説します。

一応丁寧に説明しますが、完ぺきに理解できなくても問題ありません。

ざっと目を通していただいて、
「なんとなくこういう仕組みだから危険なんだ」と分かって貰えれば結構です。

では入っていきます。

ナンピン・マーチン系とは

まず、ナンピン・マーチンとは
FXで使われるトレード手法の呼び方で、2つの用語が合体したものです。

マーチンと言うのは、「マーチンゲール」の略ですので、

ナンピン・マーチンを分解すると、
「ナンピン」と「マーチンゲール」になります。

どちらも知らない単語ですよね。

それぞれしっかりと解説していきます。

ナンピンとは

ナンピンとは簡単に言うと、

「損が出そうなときに、買い増しで利益のハードルを下げる手法」

という事になります。

これだけだと「なんのこっちゃ?」ですよね。

ですので具体例を挙げてみます。

①1ドル=100円のときに、1ドルの通貨を買う
②残念ながら相場が下がり、1ドル=80円になった
③このときに、もう一度1ドルの通貨を買う

この③の行為をナンピンと言います。

つまり通貨を買ったあとに単価が下がったら、
もう一度同じ通貨を買う行為を「ナンピンする」と言います。

そのまま売ると損が出そうなときに、ナンピンをするという事です。

これだけだとまだ、一体なぜナンピンをするのか分かりませんよね。

そこで保有している通貨が、
何円になったときに売れば儲かるかを考えてみましょう。

ナンピンする場合としない場合の2パターンに分けて考えます。

まずナンピンしないパターン

このときは①だけ行い②の状態となります。

つまり、

①1ドル=100円のときに、1ドルの通貨を買う
②残念ながら相場が下がり、1ドル=80円になった

このようになり、その結果、
「100円で買った1ドル」を相場80円の時に保有している状態となります。
このまま売ると80円になってしまうので、損が出そうな状態です。

そして、いま相場は買った時より低いですが、
ここから101円に値上がりしたときに、
100円で買った1ドルを売れば、1円の利益になりますよね。

つまり101円まで上がれば利益が出るという事です。

はい、ここまでがナンピンしないパターンでした。

次はナンピンした場合

今度は、ナンピンして③まで行った場合を考えます。

このときは、一番最初の例と全く同じですが、

①1ドル=100円のときに、1ドルの通貨を買う
②残念ながら相場が下がり、1ドル=80円になった
③このときに、もう一度1ドルの通貨を買う(ナンピンする)

となります。

このとき保有している通貨は2つです。

「100円で買った1ドル」
「80円で買った1ドル」

これを平均化してみましょう。

平均化すると(100+80)÷2=90円 となります。

これはつまり、「90円で買った1ドル」×2個を持っているのと同じ状態です。
ただこのまま売っても相場は1ドル80円なので損をしますよね。

いま相場は買った時より安いですが、ここから91円に値上がりしたときに、
90円で買った1ドルを売ると、1ドルあたり1円の利益になります。

つまり91円まで上がれば利益が出るという事です。

そしてここからが大事な所。

すなわち、さっきは101円で利益が出ていたのが、
91円で利益が出るようになりました。

利益を出すために101円まで
待たなければいけなかったのが、91円までで済むようになりました。

という事はつまり、
ナンピンをする事で、少し相場が上がるだけで利益が出せるようになります。

これがナンピンをする目的であり、ナンピンのメリットとなります。

ではさらに、複数回ナンピンする場合を考えてみましょう。

この場合と言うのはつまり、
保有している通貨の相場が下がり続け、上がりに転ずることが無い場合です。

例を挙げていきます。

1ドル60円まで下がり続けた場合

先ほどの例でナンピンした後、
相場が60円まで下がり続けた場合を考えてみましょう。

この場合はさらにもう一度ナンピンします。

よってこのとき保有する事になる通貨は、

100円で買った1ドル
80円で買った1ドル(ナンピン)
60円で買った1ドル(ナンピン)←new

と、このようになります。

合計ナンピン回数は2回で、
平均値は、(100+80+60)÷3=80円となり、
先ほどより安い81円で売れば利益が出ます。

そしてさらに相場が下がり続けた場合も考えてみます。

1ドル40円まで下がり続けた場合

保有する事になる通貨は、

100円で買った1ドル
80円で買った1ドル(ナンピン)
60円で買った1ドル(ナンピン)
40円で買った1ドル(ナンピン)←new

合計ナンピン回数は3回で、
平均値は、(100+80+60+40)÷4=70円となり、
先ほどより安い71円で売れば利益が出ます。

以上のようにナンピンを続け、通貨を買い増ししていくと、
トータルで売ったときに利益となるボーダーラインもどんどん下がってきます。

よって、極端な話をすると、
無限にナンピンしていれば、いつかは利益が出る事になります。

相場は常に上下を繰り返しているので、
いつかはグラフの下降が上昇に転じて、利益が出ますよね。

これはまあ理論的にはその通りなのですが、一方で大きな落とし穴があります。

そしてそれがナンピンの恐ろしさです。

ナンピンのリスク

ナンピンにおいて大きな問題点となるのは、資金不足です。

理論的には無限にナンピンをし続ければ
いつかは勝てますが、現実にはその前に資金が尽きます。

もちろん相場がすぐに反転してくれるなら良いですが、
その予想こそが投資家が頭を悩ませるポイント。

ましてや自動売買の場合だと、
そういった予想も無視してひたすらナンピンし続けるツールも多いんですね。

そのため、政治や経済の影響で相場に大きな動きが出た場合、
目を離しているうちにどんどん含み損が増していき、
気づいた時には資金ゼロという結果になります。

したがってナンピンは、資金が無限にない限り、
一方向に動き続ける相場に耐えられないという事です。

「じゃあ相場に大きな動きが無く、小さな上下を繰り返す場合は?」

この場合は厄介な事に「稼げてしまう」んです。

むしろこの場合だとナンピン系の強みが発揮され、
通常の自動売買ツールよりもより高い利率で稼げてしまうんですね。

そのため、悪質な自動売買ツール業者はその良い所だけを前面に押し出して宣伝をするわけです。

ここまででお伝えしたような背景を知らない人は、
調子が良い時の利率だけを信じ「これは凄い!」と思ってしまいます。

そして悪質なツールを使ってしまうのです。

しかし気づいた時には含み損が増大しており後戻りが出来ない状態になります。

その結果、成す術もなく目の前でみるみる内に資金が溶けていき、ジエンド。

「騙された!」

となるわけです。

結局ここに言える事は、

「損切のロジックを持たないナンピン系の自動売買ツールは限られた相場でしか通用しない」

という事です。

ずっと大きな値動きが無く、
小さな上下が繰り返されれば、勝ち続けるでしょうが、
当然、一定の波で横ばいなんてことはあり得ません。

そのうち一方的に動き続ける事になるのが、当たり前です。

よって利益を積み重ねようが、
相場に大きな動きがあった時点で、それまでの勝ちは全部パー。

そのためいくら利率が高かろうが、
全部ひっくるめてゼロになるので、意味が無いのです。

勿論、相場の大きな変動を見極めて、
ピンポイントでツールを停止し、また相場が落ち着いたタイミングで稼働再開、
といった器用な事ができれば、勝ち続けられますが、

それは熟練の裁量トレーダーでも難しい事。

ましてやトレード初心者ならばなおさら不可能です。

よって相場が全く読めないにも関わらず、
ナンピン系のツールに手を出してしまうと、数日で死亡、という結果につながります。

したがって、損切機能を持たないナンピン系のツールに言えるのは、

「いつか勝てるというのは嘘であり、机上の空論」

そして実際には、

「高い月利は、いつか帳消しになる偽の数字」

という事になります。

ナンピンの問題点を理解して頂けたでしょうか。

ここにマーチンゲールを加えると、さらに危険性が増してきます。

マーチンゲールとは

マーチンゲールとはギャンブルでも使われる言葉ですが、

一言で言うと、「負けるたびに掛け金を倍にしていく」手法です。

例えばコイントスで表なら2倍、裏なら没収というゲームがあるとします。
このとき、

① 1万円を賭けて裏が出た
 ⇒1万円没収

② 2円を賭けて裏が出た
 ⇒2万円没収

③ 4万円を賭けて表が出た
 ⇒8万円ゲット

ここまで掛けてきたのは1万円+2万円+4万円=7万円ですので、
8万円を受け取る事で、+1万円の勝ちとなります。

よって一回の勝ちでこれまでの負けを取り戻し、
さらに+1万円の利益が得られました。

マーチンゲール手法ではこのようにして、

「たとえ何度負けても、一度勝てばそれまでの負けを取り戻す」

という事が理論的には可能となります。

これをナンピンに当てはめると、

① 1ドルの通貨を買う
② 相場が下落
③ 2ドルの通貨を買う
④ 相場が下落
⑤ 4ドルの通貨を買う
⑥ 相場が下落
⑦ 8ドルの通貨を買う

と言った感じになります。

これを相場が上昇するまで延々と繰り返していき、
上げに転じた時点で一気にドルを売ります。

これにより、ナンピン単体より
さらに低いハードルで利益を得る事が可能になります。

以上がナンピンにマーチンゲールを当てはめた手法です。

つまりこれこそがナンピン・マーチン系の仕組みと言う事になります。

ナンピンマーチン系のリスク

既にお気付きかと思いますが、
ナンピンにマーチンゲールを当てはめる事で、
より利益のハードルが下がる反面、そのリスクは何倍にも膨れ上がります。

つまり、ナンピンとも比べ物にならない程の資金が必要となるわけです。

上記の例では分かりやすく1ドルを単位にしましたが、
現実のトレードでは万単位の金額で取引をする訳ですから、
それが倍々になっていくと、いくら資金があっても足りないのは当たり前ですよね。

分かりやすいように、先ほどのコイントスの例で言うと、
もし1万円を賭けて10連敗した場合、次の掛け金は1024万円になります。

これがコイントスならば確率は50%なので、
繰り返していればそのうち勝てますが、
これがトレードになると、そんな論理は通用しなくなります。

相場の動きはコイントスの確率と違って収束しません。
問答無用で一方向に動き続けます。

そのためあっという間に含み損が膨らんでいき、速攻で資金がショートします。

ナンピンの自動売買ツールでさえ資金不足になって即終了なのに、
マーチンゲールを加えたらもう秒殺です。

と言う事で、ナンピンマーチン系の危険性についてお伝えしてきましたが、
それでもこういったツールに手を出す人が後を絶たないのはなぜでしょうか。

なぜナンピンマーチン系の自動売買ツールが流行っているのか

この理由は、大きく分けて2つ。

・実際には通用しない机上の空論をアピールしている
・調子の良い時の実績だけ見せて都合の悪いデータは隠している

それぞれ解説しましょう。

まず一つ目。

実際には通用しない机上の空論をアピールしている

SNSなんかに多いですが、
「マーチンゲールは勝率100%」だの
「最低利回り50%」だの調子の良い事を言って、
無料でツールを配布しているんですよね。

ここまで読んできた方なら分かると思いますが、
勝率100%というのは、無限の資金が前提となりますので、もはや嘘です。

言うまでもなく再現性はありません。

次、2つ目。

調子の良い時の実績だけ見せて都合の悪いデータは隠している

上で触れましたが、ナンピンマーチン系の自動売買ツールは
相場に大きな変動が無い時は稼げてしまいます。

そのため、そこの実績を切り取って、
あたかも高利率で優秀な自動売買ツールであるかのように見せかけられるのです。

そして仕掛ける側は都合の悪いデータは隠すので、

初心者からすると「勝率100%で高利率!?」
とそのまま鵜呑みにしてしまい、引っかかってしまうわけです。

ナンピンの仕組み上、取引回数も多いため、
初心者の方がその実績画像を見ると、何度も利益が出ているように見えるはず。

ですが、それもこれも一時的なもので、
実際はそのまま運用を続けると資金ゼロになります。

そもそも月利〇〇%というのがあやふや

よく見る誇大広告では「なんと最低月利50%!」
などと書かれていますが、これはそもそもおかしい話です。

なぜなら相場の状況は月々でまったく変わってくるから。

よって利率が毎月変わるのは当たり前です。

しかし悪質な業者は高い所の月利を切り取っているのか、
「最低月利50%!」という嘘を平気で言っています。

(こちとら資金を預ける事になるのに適当なことばかり言って、、)

と思いますが、ここまで読んでくれたあなたならば
流石にもう騙されないと思うので、私としてはそれでよしとします。

ともかく月利は変動が大きいので、最低何%とは言えないのです。

私が使っている自動売買ツールも、40%の月利が出る事もあれば、
5%程度だったり、マイナスになる事もあります。

ですので平均月利という数字は出せる事は出せますが、
実際はかなりの上下がありますよ、という事。

普通はマイナスも出しながら、
各月を平均した結果、長期的に見るとプラスになっているのが現実的なツールです。

FXはギャンブルでは無いので、
長期的な目線で資産を運用していく事が大切になります。

そしてそれは自動売買ツールを見分ける上でも同じという事です。

ではどうすれば、予め自動売買ツールの再現性を見極める事ができるの?

これが気になるところだと思いますが、

残念ながら、「使ってみなければ分からない」というのが現実です。

結局は、データでは無くツールの動作が全て。

具体的には動作の仕組みやロジックで決まるわけですが、
それは実際に使ってみなければ分からないんですよね。

よくバックテストがデータとして引き合いに出されますが、
これだけを参考にするのは危険です。

バックテストとは

過去の相場データを使って行う仮想的なテストのこと。

まず過去の相場に合わせて自動売買ツールを作ったからと言って、
それが未来の相場に通用するかは分かりません。

未来の相場が自動売買ツール開発者の想定外なら、
いともたやすくバックテストの結果を裏切ります。

また、悪質な自動売買ツール製作者の場合は、過去の相場の一部を切り取って、
その期間だけ利益が出ているように見える都合の良いツールを作ります。

これは単なるバックテストのための自動売買ツールであり、
いかに見せかけを良くするかだけを考えて作られています。

このように、バックテストの数字が良くても、
実際に運用してみると全然ダメな自動売買ツールはごまんとあるのです。

結局、自動売買ツール内部のロジックは、ツール開発者にしかわからない

自動売買ツールを使う前から、どういうロジックで動くのか
分かれば良いのですが、それは仕組み上難しい事です。

というのも、ツールの中身を公開してしまうと、
そのままマネできてしまうので、簡単にシェアを奪われる事になるんですね。

よって、詳しいロジックは企業秘密となっており、教えてくれないのが普通です。

つまり再現性の高い自動売買ツールを引けるかどうかは、
「運と目利き次第」と言っても過言ではありません。

元も子も無い事を言っていますが、これが現実です。

ただ一つ言えることは、

「勝てているトレーダーが自動売買ツールを作らないと意味が無い。」

という事です。

と言うよりも、勝てているトレーダーは
自ら自動売買ツールのプログラミングを行って
自身のロジックをプログラムに落とし込んで自動化している人も多いんですね。

よって自動売買自体は有効な手段ではあるのです。

ただしこの業界にはここまでお伝えしたように、
報酬目当てで適当なツールをばら撒く業者も多いため、
「自動売買ツールは危険だ!」というイメージが広まってしまっているんです。

実際は自動売買ツールが危険なのではなく、
粗悪なツールを作る業者が危険だという事なんですけどね。

勝てているトレーダーが作ったツールを使う事ができれば、
同じように勝つ事ができるというのは分かりやすいと思います。

ただそれを使うためには運や目利きが必要という事になってしまいます。

どうしようもない事ですが、現実的に考えるとそういう事になります。

結論としては、

「利益を出せる自動売買ツールもあるが、再現性の無いツールが殆どである」

という事が言えます。

じゃあ、一体何の自動売買ツールを使えば良いのか。

やはり高い利率を狙うような博打思考ではなく、
低い利率でもある程度安定して稼げる自動売買ツールを選ぶべきです。

よって、あなたがFX初心者の場合は、
SNSやサイト等で配布されているツールでは無く、
国内の大手証券会社が提供する
自動売買システムが良いと思います。

その中から、
使いやすいものをピックアップすると
以下が挙げられます。

トレイダーズ証券
・FXブロードネット
・外為オンライン
・インヴァスト証券

この中から特に使いやすいものを
1つ選ぶとしたら、

・インヴァスト証券(トライオートFX)

の自動売買サービスがおすすめです。

インヴァスト証券のトライオートFXという自動売買システムは

・コロナショック時にも利益を積み上げている
・有名なトレーダーが作成した自動プログラムが用意されている
・「トライオートコンシェルジュ」という選任スタッフからの通話サポート

などメリットが多い事が理由です。

口座を開設したら、
入金して、設定を選んで放置するだけなので、
始める事自体は難しくありません。

最初は取引できる最低金額から始めるのが良いかと思います。

大手証券会社の自動売買システムなら、
利率があまり高くない代わりに、安定性がある為、

初心者の方には
そちらから始めてみる事をお勧めします。

とは言え、初心者の方にとっては、

「そもそも書かれている用語が分からない」

という状況だと思いますので、

詳しい解説をまた別の記事でする事にして、
ひとまず今回はここまでにしておきます。

ただ、まずは資金を入れずに、
自動売買ツールの取引画面を開いてみて、

画面を眺めつつ、分からない部分について
調べていくのが手っ取り早いと思います。

そうやって直に触れながら
知識を身に付けていくのが近道になるはずです。

以上参考にしてください。