ワイミーです。
このご時世ですので、
「在宅でできる副業で稼ぎやすいビジネス」
を探している人も増えてきているかもしれません。
ということで今回は、このブログのテーマとも関わってくる、副業やフリーランスに関する本、「ひとりビジネスの教科書 Premium 自宅起業でお金と自由を手に入れて成功する方法」という本のレビュー・考察を行いたいと思います。
当ブログでも副業として、スキマ時間を使って取り組めるビジネスモデルとして「アフィリエイト」をお勧めしているわけですが、この本の中にもアフィリエイトの話題が少し出てくるので、そこについても触れてきたいと思います。
まずは簡単に本の内容を説明します。
ひとりビジネスの教科書の概要
この本の内容を一言で言うと、
「何らかの商品を、ネットを使って売りましょう」
ということになります。漠然とした説明ですが、 この本の内容自体がやや漠然としている印象です。
というのも、その商品が何かという具体的がかなり少なく、
「自分が得意なものをコンテンツにして販売しましょう」
「他の人の商品を紹介(アフィリエイト)して稼ぎましょう」
みたいな内容であり、少ない具体例の内容も、
・自然の環境音
・アロマオイル
など、使いづらいような事例が多いです。
その他にも、ブログや SNS YouTube、 後は広告をやりましょう、メルマガをやりましょう、みたいな提案が色々とされていますが、その具体的なノウハウが書かれていないんですね。
したがってこの本の特徴を言うなら
「広く浅く」
になってしまっていると思います。広く浅くの何が悪いのかと言うと、広く浅くだと、何をやればいいのか分からないんですよね。
したがって結局、この本を読んでも「ああ、そういう方法があるんだ」と思うだけで具体的に何をすればいいのか分からないと思います。
そこで、この本の作者の方がどういった分野の専門家なのかを調べてみました。
作者の佐藤伝さんについて
作者は佐藤伝さんという方ですが、 現在60代の男性で、職業は作家、講演家、メンターとのことでした。(メンターって自分で肩書にしていいのか?という疑問は置いといて。)
でこの本の他にもいくつか著書があるらしく、それをざっと見てみると、全体的に自己啓発的な内容でした。
つまりビジネスの具体的な手法というよりも、どちらかと言うと精神論的な内容を専門にされている方なのではないかと思われます。
そのためこの本でも具体的なノウハウが出てこなかったのかもしれません。
で、ですが、このブログでは「アフィリエイト」や「WEBマーケティング」の具体的なノウハウを記事にしたりしているので、ここからは、 この本の内容に私の具体的な知識を付け加えつつ解説していきたいと思います。
これで少しはあなたにも役立つ情報になるはずです。
ひとりビジネスの教科書の詳しい内容に入っていく
ではここからは、重要な部分をピックアップしつつ解説していきます。
まずこの本の内容が「広く浅く」 の内容になっており、それが一つ一つの要素を全て繰り下げて詳しく説明しようとすると、 膨大な量になるので、私の専門分野だけ説明します。
またこの本では、一人ビジネスを立ち上げて、何かを売るべきだという主張をしているわけですが、
この売るべき商品の種類としては、大きく分けて
・自作のコンテンツ
・他人の商品(アフィリエイト)
が挙げられていました。
ただし、かなりの文章量を使って、 前者の自作のコンテンツがお勧めされていました。
自作のコンテンツとは具体的に何かと言うと、
「あなたの得意分野の知識や ノウハウをコンテンツ化したもの」
とのことです。
つまりまずはあなたが何らかの得意分野や 専門知識を持っていなければいけないということになりますね。
そしてその知識を
・セミナー
・動画コンテンツ
などの形態で商品化することを お勧めしているようです。
これもまずこういった商品を作るのにハードルがありますよね。
そういうわけで当ブログでは、 自分で商品を作る必要がない「アフィリエイト」おすすめしているわけです。
で、 いずれにせよ自分の商品もしくは他人の商品をインターネット上で売っていくことになります。
この時、考えなければいけないステップとしては、かなりざっくり考えると、
・商品の用意(商品選び)
・集客
・販売
ということになります。
で、商品の用意は、アフィリエイトなどの方法もあるので一旦置いておくとして、問題となるのがまず
「集客」
になると思います。
この集客の方法についても、この方の中では
・SNS
・ブログ
・口コミ・紹介
などが紹介されていますが、 どれもそのメディアについての紹介だけで、それぞれのメディアで具体的にどう集客していけばいいのかというのが書かれていないんですよね。
これだとまず集客が難しいと思います。
例えば口コミ紹介と言っても、まずあなた自身の紹介する商品が良いものでなければいけませんので、そこのハードルがあります。
あとは人脈を作ったり、他の人とコラボしたり、人に頼んで紹介してもらうなどの方法も挙げられていますが、こういった方法を使いたい場合はまず「あなた自身」に価値がなければいけません。
なぜなら他の人とコラボしたり紹介してもらったりするにしても、 その人にとってそうすることのメリットがなければ、そういったオファーも受け入れてもらえないからですね。
したがってあなたに実力は価値がないのに、いきなり「〇〇をしてください!」という提案は受け入れられないということです。
従って上記の方法は現実味が無いと思います。
後は「ブログ」という集客方法一つをとってみても、 ただブログを書けばお客さんが集まるという簡単な話でもありません。
もちろん、何も考えずに変えて言って集客できる可能性もありますが、大体の場合は、 何も対策を考えずに記事を書いていただければ、検索結果の上位に表示されず、集客効果は見込めません。
ブログを載せる場合はある程度のSEOという概念を意識する必要があるのです。
SEOというのは、簡単に言うと検索エンジンに評価され、検索結果で上位表示されるための対策のことを指します。
この SEO ひとつとってみても、結構奥が深いノウハウがあります。
したがって「 ブログで集客しましょう」というだけでは、不十分だということです。
この SEO 対策については本ブログで具体的な方法を解説していますので、他の記事を参考にしてください。
で、 集客に話を戻すと、
他には、「家族や友達にまずは紹介しましょう。」という方法がお勧めされていますが、私としてはこれはかなりリスキーなんじゃないかなと思います。
なぜかと言うと、当たり前ですが、あなたの商品に興味がない友達に紹介しても、 おそらく嫌がられるだけだからです。
というよりも、少しでも「 ビジネス臭さ」を出して紹介してしまうと、下手したらその友達と縁が切れる可能性もありますよね。
したがって、友人や家族への紹介はオススメできないわけです。
これはビジネス全般に対する私の考えでもありますが、 ビジネスとプライベートはきっちり分けるべきだと思います。
友達とは金銭の利害関係なしでつき合っておきたい、 という人にはプライベートとビジネスは分けておくことをお勧めします。
私の知り合いで似たようなことをして、友達と縁が切れたような人もいましたので、あなたもお気を付けください。
以上より何が言いたいのかと言うと、「集客って結構難しいですよ」ということです。
もちろん SNS や、ブログをうまく運営していくと、濃いお客さんを集められる可能性も十分ありますので、その方法は本ブログの他の記事をご覧ください。
ちなみにブログ集客について一つ言っておくと、
スマホでのブログ運営はおすすめしません
この本の中ではスマホでブログの記事を書くことが推奨されていますが、 現実問題、 スマホで記事を書くのはかなり厳しいです。
というのも、 パソコンで記事を作るのに対して圧倒的に時間がかかるからです。
そして特に WordPress ブログの場合は、 スマホのアプリも一応はありますが、かなり機能が制限されており、 それだけでブログを構築していくのは ほぼ不可能です。
またこの本の中では集客用のメディアとして「note」 というブログに似た SNS も紹介されていますが、 この SNS は私も使ったことがあり、このノートならスマホでも記事は書きやすくなっています。
正しい SEO や内部リンク的な観点から見て、 ノートだとやや集客力ではブログよりも劣ります。
というのは、 プロペラと内部リンク(他の記事に飛ばすリンク) を随所に貼って、 自分のブログの中でリンクを張り巡らせることができるので、訪問してきた 読者をブログの中に止まらせて巡回させることができるんですよね。
として読者が巡回するサイトというのは、よく読まれているサイトということになるので、 それだけ検索結果にも上位表示されやすくなり、 集客力も上がるんです。
したがって内部リンクが作りにくいノートよりも、 ブログの方が集客力が高いということです。
そのための音は集客のメディアというよりも、 有料のノートを作って売るためのメディアとして運営した方がいいかもしれません。
では次に「売る商品」の説明に移ります。
用意すべき(選ぶべき)商品について
この本の中では、用意すべき(選ぶべき)商品の要素として、
・機能価値(例)使いやすい
・付加価値(例)高級素材使用
・心理価値(例)ブランドものの製品
というキーワードが紹介されています。
しかしこれだけだと私にもよく分かりませんでした。
これは企業の商品に当てはまる要素でしょうか。
この本の中では自分の用意するコンテンツ商品として、セミナーや動画 などといったものがオススメされているのに、この本の中の具体例は「ボールペン」 で説明されているので、自分の商品にどう活かせばいいのかがよく分からない内容になっています。
つまりかなりざっくりとした説明だなという印象です。
また、商品の売り方についてですが、
フロントエンド、ミドルエンド、バックエンド
というの概念が紹介されています。
これは簡単に説明すると
・フロントエンド→ 安い商品
・ミドルエンド→やや高い商品
・バックエンド→高額な商品
という意味合いです。
でこれらをどう使っていくかと言うと、
まず最初に安い商品を売って、その後その商品に満足したお客さんに対して、高額な商品を紹介していくということですね。
この手法自体は、私も有効なものだと思います。
ただやはりその具体的なノウハウについてはこの本の中では触れられていないという印象です。
そして、このように最初は安い商品を手にとってもらってから、 徐々に価格の高い商品も紹介していくという流れをお勧めしているにも関わらず、
「無料のお試し商品」
については否定しているんですよね。
無料のお試し商品について
無料のお試し商品を否定している理由としては、 それだと最初から買う気がないお客さんばかり集まってしまう、とのことでした。
それには一理あるとは思いますが、ただ無料の商品というのは有料の商品と比べて圧倒的にお客様に手に取ってもらいやすく、 入り口としては非常に有効な方法なんですよね。
そして有料の商品というのはかなり工夫しないと 、なもなき個人が売って行くことはできません。
商品が売れる理由って結構のところ、 有名な企業の商品だから、あそこの店なら信用できるから、みたいな理由が大きいんですよね。
誰かどこで作ったかよく分からない商品というのはなかなか買いづらいはずです。
したがって一人ビジネスということで、 商品を売っていくためには最初は知名度がないので、 お金をもらって商品を売るというのはかなりハードルが高くなります。
そしてこの本のノウハウの中からは、その最初の一歩を壊れるイメージは見えてきませんでしたので、 無料のお試し商品を否定してしまうのはもったいないのではないかと思います。
つまりひとりビジネスを始めたての個人こそ「無料のお試し商品」 という形で少しでも多くのお客さんに手にとってもらって 知名度を上げるという方法が有効だと思うのです。
この無料お試し商品というのはドモホルンリンクルの化粧品のような「モノ」 という形だけでなく、 セミナー動画をプレゼントしますとか、 Amazon の Kindle 書籍をプレゼントしますみたいな内容でも良いので、 使い勝手は良いです。
したがってむしろ無料のお試し商品は有効に活用していくべきだと思います。
次に、この本の中で気になった内容としては、
キャッチコピーについて
の内容です。
私はコピーライティングが一つの専門分野でもありますか、
この本の中ではキャッチコピー(=コピーライティング)についてのちょっとしたテクニックが紹介されています。
例えば、
「たった〇日で〇〇になれます」
というフレーズが一つお勧めされています。
しかしこういった「たった〇日で」 というフレーズには、 その期間で実現可能だという「根拠」がなければ、それを見る人にとってはただの謳い文句だと思われてしまう可能性が高いのです。
したがって安易に「たった〇日で」 といったフレーズを入れてしまうと、 見る人から
「 なんか怪しいな」
「信用できないな」
どう思われてしまう可能性が高いということ。
つまりそれ単体で根拠なしに使用することはお勧めできません。
このようにキャッチコピーというのは、 読者の心理をしっかりと考えながら作っていかなければいけない奥の深い分野なのです。
したがって何らかのテンプレートを そのまま使い回すだけで、反応が取れるような簡単なものでもありません。
もちろん反応の取りやすいコピーの「要素」というのはありますが、 それも実際にコピーを見たお客さんがどう思うかを、全体のコピーを見て評価して始めて 有効かどうか分かります。
特にこの本で紹介されているような、キャッチコピーの法則をそのまま使おうとしても、 楽観的だと思われる可能性が高い提案になってしまうと思います。
あとはもう一つ気になったのが、
クロスセル、アップセル、 ダウンセル
についての内容です。
この三つの言葉を簡単に説明すると
・クロスセル→商品と同時にもう1つ別の商品を紹介する
・アップセル→より高額な商品を提案する
・ダウンセル→より安価な商品を提案する
という意味合いですが、 この本の中ではこの三つに対する重要な注意点が研究されていません。
その注意点というのは
「商品を紹介すると、お客さんの信用残高が減るリスクがある」
ということです。
まずここで出てきた「信頼残高」 という言葉の意味を説明すると、
「お客さんにはあなたやあなたの商品に対する『信頼』という概念があり、この信頼はあなたの行動によって貯めることができたり、逆に消費されてしまったりする」
ということになります。
この信頼残高という考え方は、商品を売っていく上で重要ですので覚えておいてください。
で、 信頼残高は商品を紹介すると減るリスクがあるのです。
というのは、 もしその商品が、お客さんにとって期待値を超えるようなものだったら 信頼残高は減りませんが、
その商品が値段以下の価値だとお客さんに思われてしまうと、 お客さんが持っている信頼残高は減り、 今後あなたが紹介する商品も買ってもらいにくくなるということです。
つまり何が言いたいのかと言うと
「安易に商品をあれもこれもと紹介するべきではない」
ということです。
つまり別の商品を紹介するなら、 よほど自信がなければ紹介してはいけないということです。
お客様の信頼残高はここぞという時にリスクを取って消費していくようにしなければいけません。
そして信頼残高そのものはどうやって貯めていくのかと言うと、 あなたが無料で価値のある情報などを提供し続けていくしかありません。
つまり、お客さんからの信頼というのはそれだけ貴重な資源だということです。
まとめ
本記事では「ひとりビジネスの教科書」 という本についてレビューと考察を行ってきましたが、今回はやや批判的な内容になってしまったかもしれません。
というのも全体的に具体的なノウハウが書かれておらず、「広く浅い」内容の本だという印象でした。
ただ、本記事では、そこに加えて改善案も書いておきましたので参考にしてください。
更なる詳しいノウハウを知りたい方は、このブログの他の記事を読んでみることをお勧めします。
それではまた。